健康診断の胃の検査について思うこと
毎年健康診断を受けるが憂鬱になる。
他の人は結果に憂鬱かもしれないが、私の場合は胃カメラやバリウム検査で憂鬱になる。
私の健康診断を受ける病院は胃カメラとバリウム検査を選択できるが、胃カメラのときは全身麻酔ができない病院である。
このため胃カメラにしたときは口から胃カメラを挿入され、おえづき、悶え苦しみながら早く終わるのを待つことになる。
またバリウム検査にすると回転台の上でゲップに耐えながら回ることになる。
そして下剤を飲まされすべて出すことになる。
どちらをとっても身体に多大な負荷がかかっている。
人間の体は外部からの侵入に対して無意識に抵抗するようになっている。
体に有害なものを取り込まないようにする防衛反応であり、正常な反応である。
しかし胃カメラの場合はその無意識に対して意識で対抗してねじ伏せる努力が必要となる。
麻酔を使った場合は回転率も悪くなるため一日に処理できる人数が少なくなる。
バリウム検査の場合は体内にバリウムが残る可能性があることと、まれに肺に入ってしまう事故もある危険性だ。
バリウムが体内に滞留すると排泄物も滞留することになり、最悪命の危険にもさらされる。
これだけ患者に負担をかける医療行為が未だに幅広く実践されているのは不思議でしかない。
世の中にはカプセル内視鏡という錠剤型の小さいカメラを飲み込むタイプもある。
数秒に1枚写真を撮って体につけた受信機で映像を保存していき、自然に排泄される。
2007年には保険適用となり、自己負担3万円で受けれる。
なぜこういった機器を積極的に使用しないのか不思議でしかない。
健康診断は会社に努めている場合、年一回受診が義務付けられている。
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正規雇用だけでも3494万人おり、すべての人が胃の検査を受診しなかったとしても膨大な受診者となる。
仮に500万人の検診者がカプセル内視鏡を利用した場合、製造コストの安価や受信機の改良等によって価格は下落するだろう。
病院側にとってもバリウムを使用しないことで回転台などの設備をなくしたり、利用頻度を下げることもできる。
また健康診断を受ける人数を増やすことも可能となる。
500万人の体内データはAI学習によって正常なものと異常なものに分けることで検査結果も素早く出せる。
不都合があれば最終チェックだけ人間の目を使えばいい。
医療の現場は疲弊しており、国家予算に占める医療費割合は年々増加している。
増税の根拠とまでされており国民に多大な負担を強いているお荷物業界となっている。
新型コロナウィルスによって診療所等の売上が減少し赤字となっているところが多い。
これは不必要な来院者が多かったことによる。
薬をもらうだけで長時間待たせたり、老人の憩いの場を提供している。
そして多額の納税している病気になった若者も長時間待たせている。
病院を儲けさせるだけの非効率な体質が今回の新型コロナウィルスによって露呈した。
高度な医療の提供と医療従事者の減少及びコストカットはオンラインに情報をのっけることで達成できる。
各病院でそれぞれカルテを作成するのではなく、マイナンバーをもとに一人の人間の病歴も含めた医療データを閲覧できるようなシステム構築できれば、各病院で管理していたサーバー等の管理費用の削減にもなる。
医療ロボット等の導入の契機ともなるだろう。
こういったことができないのは既得権益を守る集団と過保護な法律による。
よりよい医療の提供とは「医療従事者にとって」のよりよい医療の提供となっているような気がする。