2019年の参院選挙をみて思ったこと
結婚式の準備に忙しく参院選挙についてまとめる時間が作れなかった。
今回の選挙も下馬評ですでに自民党圧勝と予想されていただけに当然の結果となった。
メディアでは自民大敗と騒いでいたが、消費税10%にするとか憲法改正すると名言している中での選挙としては大勝といってもいい。
ツイッターで流れていたが参院の改憲勢力を7人取り込めば憲法改正の発議可能となってしまう。
そして維新の会や無所属議員を集めればできてしまう。
野党の勝利とは薄氷の上のものであった。
年々野党の与党罵倒はレベルが低下しているのかもともとそうであったのが露呈しただけなのかはしらない。
とはいえ国民が現在の野党に期待していないことも得票として現れている。
この19歳の意見が若者の感覚何だと思う。
ようは野党は民主党の残像があり信用できないという一点に限る。
日本で長年唱えられてきた二大政党制は失敗したといってもいい。
政策を論評することができない政治家ばかりが当選していたことが、自民党に匹敵する政治家を生み出せなかったのだと思う。
野党は元モーニング娘とか徳川の末裔を担ぎ出したりしたが無事に討ち死した。
今の若者は特に将来に対する希望を持っていない。
現状がひどい状態であり、将来もっと悪くなると考えている。
その環境の中でほしいものは扇動政治家ではなく、理論的にメリット・デメリットを説明できる能力のある政治家だと思う。
今回N国党が1議席獲得した。
私も以前から知っていたことあり投票した。
代表の立花議員は決して高潔でもなく、むしろ昔はやんちゃしてたりした個人的には好かない人物である。
しかし彼の目指している目標は明確であり、その目標達成のためにリスクもあることを説明した。
すなわち当選した議員が立場を翻意したり、N国党の方向性も組む相手によって変化することだ。
しかしあくまでもNHKにスクランブル放送をさせるという目標のために行うという説明だ。
単純で明確である。
他の野党は消費税をなくすとか綺麗事ばかりを述べていた。
しかし30年近くのデフレ経済において綺麗事だけで世の中が回っていないことを多くの人が気付いてしまった。
綺麗事の裏には犠牲になることやリスクがあることを承知している。
何より財源がないことを国民は理解していて、財源議論ができない野党は今後も衰退するだろう。
選挙のたびに日本は滅びる論が噴出する。
私が初めて日本終了だなと思ったのは中学生のとき、テレビにモーニング娘が登場したことだ。
自分と同い年のような子供がテレビで露出した服を着て踊っているのをみて日本は終わったなと思った。
あれから何十年と経過したが、未だに日本は存在している。
いつの世にも憂う人がいるから政治が機能するのだろうと思う。
二大政党制だから政治が安定するという幻想も野党不在である以上幻想でしかない。
政策提言を行うシンクタンク等政治を支える仕組みが不足している以上、有力な政党は誕生しないだろう。
複数政党制で健全にするならば政治のインフラ構築がなにより必要となると思う。