確定拠出年金について思うこと
結婚を気に今の家計状況の再確認をしている中で思い出した。
私は企業型確定拠出年金に加入している。
入社時に加入が義務付けられていたため選んだ。
自分が選んだのは100%元本保証型の貯蓄タイプである。
会社で維持費を負担してもらわないとマイナスになるものだ。
通常であればポートフォリオを組んで株式や債権、通貨にも手を出すところだ。
しかし会社の用意したファンドはどれもアクティブファンドで手数料も高く運用成績もマイナスのものばかりであった。
それでも資産が増大しているのは毎月皆の退職金が積まれているからにすぎない。
企業型確定拠出年金の悪いところは労働者に選択ができないところである。
本来であれば市場原理が働いてそんなファンドは淘汰される。
しかし企業に守られていることもあり潰れずに残っている。
将来退職者から訴訟される可能性もある。
企業によって選択肢に幅があり、利益を得る機会を喪失したということで訴えることができる気がする。
正直自分も他のものが選べたらそうしたいと思っている。
最近はレオスキャピタルワークスの年金とかに興味をもっているので変えたいと思っている。
だが企業型はあくまでも企業の選んだものの範囲でしか選択できない。
この制度の欠点の一つでもある。
とはいえ労働者にとってみれば転職するたびに減額された退職金を受け取るよりも横断した制度である確定拠出年金を利用していれば退職時の退職金額も違うだろう。
日本の年金支給額の減額は今後も続くだろう。
また転職社会は今後も拡大していくこととなるためこういった制度は労働者の財産保全という観点からもいい制度だと思う。
そして企業は重い負担となっている退職金を労働者に任せることで負担軽減ともなる。
いくつか問題点はあるが制度としては悪くない。
最も今までお金のことを勉強していない人間には厳しい時代になったと思う。