集団的自衛権雑感
集団的自衛権について私はミリオタではあるが興味がない。
その原因について地政学を日本で広めようとしている奥山真司氏の『スタンダードジャーナルアメリカ通信』の6/25号で話されている。
「中国の台頭とアメリカの衰退という国際システムの新しい構図の中で、
とのことで説明がつくのだ。
これはアメリカ一国覇権の時代から地域大国(中国)の台頭が起こった。
地政学上日本は常に中国の影響下にあるため今まではアメリカがその影響力をもって中国を封じ込めていたが、中国の急激な発展とアメリカの権威の低下により日本は単独で中国の影響力を受けることとなる。
今回の件は法的、世論の整理を行ったに過ぎないのである。
重要なことではあるが現在の国際社会の状況を鑑みると当然の成り行きである。
いざとなれば日本は国連憲章に謳っている集団的自衛権を根拠に動くことだってできたはずである。
そもそも今回は憲法の解釈変更であり、日本は国連に所属しており国連憲章を認めているためできなくはない。
日本は尖閣諸島と台湾独立、さらに南砂諸島のシーレーンの遮断という問題に直面している。
そのため日本の外交はこれから東南アジア、ロシア、インドといった国と連携し中国の影響力に対して封じ込め政策を行う必要が出てくる。
今回は法整備を推し進めることでこれらの国とより積極的な関係構築をするいいきっかけとなる。
私が危惧しているのはむしろ憲法のほうである。
硬性憲法の代表格である日本国憲法であるが、あまりに変わらないため憲法解釈の乱用によってむしろ法秩序の崩壊が危惧される。
法は時代とともに変化するのは当然である。
骨格である平和に対する願いとその責務を国際社会で実践していくことの2つを盛り込んでいれば9条なぞ問題にはならない。
現に自衛隊は国軍であり、海外でも認められている軍事組織である。
言葉遊びをしている危険性を鑑みれば変更されて当然である。
軍として認識されたら戦争だという意見はめちゃくちゃであり、国民の理性をかけらも信用していないということの証左である。
集団的自衛権を認めたら徴兵制復活という意見に対しては「海国防衛ジャーナル」の『徴兵制で現代戦は戦えない』や「週刊オブイェクト」の『改憲と徴兵制を結び付ける、時代遅れの主張』で論破できるし、いまだにそんなことを言っているという学習能力欠如の左派の主張には飽き飽きする。
海外では『「犠牲は平等に」反戦平和の観点からの徴兵制導入論』という話題があるので今や徴兵制は左派にとって必要なこととなりつつある。
左派の知識不足と見当違いの論法はむしろ日本の戦争と軍事に対する認識の欠如を表しており、そっちの方が日本の暴走を助長する原因となる気がする。
左派にとめる気概があるならもっと勉強してほしい。
ともかく日本の安全は力をみせつけることによって守る次代へと移行している。