Tカードを退会した話
きっかけはT-DMだった。
実家にT-DMが届いた。
お誕生日のあなた様へと共にMEN'S TBCの脱毛の優待券だった。
お試し500円と書かれた優待券とローラの顔を見てものすごく腹がたった。
欲しくもないDMをよこされ、どこにでも配っている500円券を誕生日だからと送りつけられる身を考えていない。
またこういったお誕生日だからというDMがたくさん届いたらどうしようとも思った。
毎回のように確認の電話が来る可能性が高いため、受け取った側の負担を考えていない。
Tポイント自体ほとんど使っていないし、ポイント全然たまらないことから余計に腹がたった。
こういったDMを送りつけるようになったのはCCCがTポイント以外の競合他社が台頭し苦境に立っているからでもある。
かつてはポイントカードといえばTポイントが当たり前だった。
しかし他社も同じような仕組みを導入していく中で先行優位を発揮し、多数の企業から協賛を受けていた。
特にファミマ、ヤフーと提携したことで認知度と利用度は格段に増えた。
提携当時のヤフーは日本で一番使われていた検索サイトであり、ショッピングやオークションなど多数のコンテンツをも持っていた巨人であった。
しかしポイントが200円で1ポイントしか貯まらないケチ仕様で、ファミマで夕飯などを頻繁に買っていたときに全然貯まらないことに愕然とした。
それからというものTポイントを扱う店に行く頻度が極端に低下した。
低下したのはポイントが集まらないこともあるが、ポイント含めた購入金額が他社より高い店が多いこともあった。
特にセブン系のポイントは100円で1ポイントであり、電子マネー導入により切り替えがスムーズにできてしまった。
また昨今ポイントカード制度は電子マネーに取って代わりつつある。
正確にいうならば電子マネーにポイント機能をつけたものが優位な状況にある。
コンビニ等小銭がよく出そうな場所では特に現金の取り扱いをしたくないという層が一定数いる。
この層は以前はファミマ利用者の2割ほどだったらしい。
しかし今後増加していくことは利便性一つとっても確実である。
そうなると電子マネーで支払う場合いちいちポイントカードを提示することも面倒となる。
また各社独自のポイントカードが普及したことでCCCに頼る必要が減少したこともある。
もはやTポイントは誰しもが持っているカードではなくなりつつある。
とはいえTBCのDMがくるまで退会しようかかなり迷っていた。
未だに利用できる店舗数は多くあり、退会するにはデメリットが多いように思ったからだ。
しかしDMが来たことで踏ん切りがついた。
踏ん切りがついた理由の一つにDMを読む思考を使うことが無駄だと思ったからでもある。
現代社会は情報過多社会である。
スマホ等で大量の情報が瞬時に手に入れることができる時代となった。
また働いている中でも仕事のスピードは年々増大しており、時間が足りなくなっている。
会社でも家でも情報に触れ続けていると脳がつかれるのは当然である。
得ようと思えばいくらでも得ることができる時代にある。
その中で大事なことは必要な情報のみに触れることができる環境を意識して作ることだと思う。
不必要な情報も含めてインプットし続けてしまうと必要な情報をインプットしきれなくなってしまう。
また脳や体が疲労することで情報を得る意欲を削ぐことにもつながる。
こういった社会において大事なことはDMを送ることではなく、顧客が知りたいと思ったときに的確に情報を与えられるようアプローチをかけることである。
広告の目的はほしいと思った人に知ってもらうことにあるからだ。
DMを無駄に送るような、得にならないカードを解約しようと踏ん切りがついた。
長々と話をしたが、退会方法を検索してサイトを見つけた。
Tポイントカードの解約方法 忘備録|scalyfoot|note
基本はヤフーとの提携解除とカード自体を本人確認書類を同封しCCCに送れば完了となる。
しかしいきなりDMを送りつけられたことで今後も停止までに送りつけられることを恐れて上から順にやってみた。
・個人情報提供の停止
・T-DMの停止
・ヤフーIDとの提携解除
・T-SITEの退会
・CCCにカード郵送
今どき退会を郵送のみしか受け付けないのにも驚いた。
銀行カードでもハサミで裁断すればいいのにクレジットカード機能もついていないポイントカードを郵送させる発想自体が社会から遅れていると思わざるおえない。
しかしそれ以上に驚いたのは個人情報提供についてだった。
ネットの書き込み等でなんとなく知ってはいた。
だが想像以上だった。
なんと私の情報は149社に提供されていた。
あまりの数の多さに5回数えてやっと一致する量であった。
青森の銀行から九州にあるドラッグストまで全国津々浦々様々な企業に情報提供されていた。
DMを送ってくるがこういった情報提供が発生することについて連絡を受けたことはないので実に不思議なものだ。
もちろんカードを所有した時点で情報提供がある旨は明記されていただろう。
メディアでも度々小さく取り上げられたり、2チャンにかかれていたのも知っていた。
しかし物事には限度があるだろうと天を仰いだ。
とはいえこの個人情報提供自体には驚きはしたが憤りはしなかった。
なぜなら現代社会で保護されているはずの個人情報は様々なところから流出しており歯止めがきかないからだ。
一種の諦めでもあるが必要最低限としてもネットにつながっている限り流出を防ぐことはできない。
また企業のサーバーがハッキングされて盗まれたり、企業間で情報交換したりなど個人でどうにもならない事態となっている。
なのでそのような会社のサービスを使っていた方が悪いと思っている。
しかし私の情報は提供されているのだから企業名を私が使うことは正当な対価だと思っている。
人の情報を得ておいて自分の会社を知られたくないというのは理屈が合わない。
互いに情報を晒し合ってこそ対等である。
よって最後にスクショした企業名一覧を貼っておく。
興味がある方は眺めてみてください。