左翼の人々にみる無垢さについて思うこと
日本の左翼が言っていることに対してウクライナから留学してきた人のスピーチが話題になっている。
日本ではほとんど報道がない。
しかし現在でもウクライナは領土の一部をロシアの傀儡政権に取られている。
また散発的に謎の武装集団からの攻撃を受けている。
この要点は相手に無条件な信頼をしたことにより皆が望まない結果を生じさせたという話だ。
日本の左翼は自国民に対して原罪を償うように要求し、一方で他国に対しては左の頬を差し出す行為を行う。
この対応は日本人の考え方が色濃く反映していると思う。
日本人の特徴の一つに自己評価を低くする傾向が強いことがある。
そして相手の言うことに内心は別として従うことが多い。
この2つの要素によって自国民に対する辛辣な態度と他国に対する無条件の信頼につながる。
だが左翼に多いのは2つの要素にプラスして最も影響力のある要素がある。
それは無垢さだ。
人生経験を積んでいない人に顕著なのは対人関係の距離感がおかしい人だ。
極端な親密性と極端な排斥性は自我の確立に難がある人物に顕在化する。
それが雰囲気としても幼さに表現される。
平和を謳い他国を無条件で信じてしまうような人は極端な親密性の持ち主である。
自我確立がうまく行っていないため、他者が自己に対して危害や敵意を持っている場合を想定することが難しいのだ。
こちらが親切にすれば相手が返してくれるという返礼の心理を信仰している。
しかし親切心のお返しをしてくれるかは相手の判断の範疇にあることで確定的ではない。
人によってはその親切心の裏側にある思惑を感くぐったりする。
こういった親切心は思い上がりの一種であり、決めつけにすぎない。
通常は社会の中で揉まれることで裏切りまで行かなくても思い通りにならないことを経験していく中で学んでいく。
しかし自我が確立していない人は経験をしたとしても、たまたまそうなったとしか考えない。
何故なら自己と他者との境界が曖昧であり、自分の想像したことを相手がしてくれると思う傾向が強いためだ。
個々人の人生においては本人の問題で済む。
しかしこの考え方で国家を動かした結果は、ウクライナの状況となる。
かつて日本は海に囲まれているために外敵の侵入が少ない国だった。
しかし世界の境界があやふやとなっている現在、自我の確立が重要となる。
世界とつながることは自我の確立がなければ埋もれてしまうからだ。
攻殻機動隊でスタンドアローン・コンプレックスという概念があった。
他者と違う自分を表現しようとして、他者と同じ行動を取ることだ。
自分は他のやつとは違うといって不良になる。
しかし不良というイメージの枠に囚われ、不良同士の中で自己が埋没していく現象が似ている。
世界がネットによって繋がり、国家の境界線が曖昧になりつつある。
だからこそ自国の歴史や文化を継承し守っていく必要がある。
左翼の人々は海外に感化されて自我が薄くなっている。
だから日本が世界に遅れていると感じるのだろう。
世界の多様性によって歴史が紡ぎあげられていることを失念している。
彼らには現在しかなく、過去も未来も想像できない。