電験三種を受けてみた
結果から言えば4科目すべて合格点に達しなかった。
来年度は本腰入れてやる必要があると痛感したのと、当然の話だがきちんと勉強すれば受かると思う。
電気主任技術者というのはビルや商業施設等にて高圧、特別高圧を受電している施設に必ず1人は必要とされている。
一般家庭は100Vや200Vである。
一般家庭に電気を送っているのは、電柱にぶら下がっている円柱状の物体(柱上変圧器=トランス)から分岐している。
分岐する際に電圧を100Vや200Vという電圧に落としている。
落とす前の電圧は6600Vという高圧である。
簡単にいうとその電柱の6600Vを直接引き込んでいる建物に必ず一人必要となる。
電気は目に見えないため、感電や火災等の重大な事故を防ぐために、知識の持った責任者をおいておこうという趣旨である。
ビル管理業界ではあると上級職へ進みやすいし、努力したんだなぁと思われる。
資格手当も会社によるが月3000円以上つく。
ビル管理業界では持っていると一人前となるような資格でもある。
会社側でも推奨している資格であり、いると新規でビル管理を受注すれば名前を登録でき事業拡大に貢献できる。
電験三種自体の必要とされる学力は工業系高校卒業程度の学力となる。
実際認定制度もあるが、数学が得意でないと厳しい試験である。
電気の試験というより、数学試験といったほうがいい。
理論、機械、電力、法規の4つの試験があり、一日で4科目の試験を受ける。
4科目受かれば資格取得となるが、一発合格は全体の10%いない。
そのため3年間で4科目受かれば同じく資格取得となる制度となっている。
温情措置であるが、この制度のため落第者が他の試験より多いとされている。
人間仕事をしながら3年間も勉強し続けるのは難しい。
理論は電気の理論であり、8割計算問題となっている。
電気理論は高校で習った数学や物理の計算を実際電気で試すとこうなるといった問題が出題される。
機械はモーターやトランス等文字通り機械に関わる計算が出題される。
この科目が最も難しいとされており、理論を理解できていないとまず解けない。
なぜなら理論を応用してモーターやトランスを製作しているからだ。
計算は5割ほどだが、機械特有の公式を使わないと解けない。
電力は火力発電所や架空電線等のよくテレビや実際に目に触れる電気を送っている施設について出題される。
計算は全体の3割ほどでどちらかというと知識系問題が多い。
法規は電気の法律が出題されるが、なぜか数学も出てくる。
全体の4割は数学であり、法規にかかれている試験電圧等の求め方を実際に計算させるタイプの出題である。
前職が冷凍機関係であり、電気はさっぱりだった。
第二種電気工事士を持っているがわからなくても受かった。
難しいというのはネットや周りから聞いていたので本腰入れてやろうと思った。
そのためSATの講座を購入した。
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総額10万越しの高い買い物であった。
それだけ数学については苦手意識がある。
購入したのは実は転職前の昨年11月頃だった。
まずは入門編から講座を見てみた。
しかしわからない。
初心者には理解できないし、そもそもある程度勉強した人向けの教材であることがすぐにわかった。
いうなれば進研ゼミのような教材であった。
いまさら返金もできないため、わからないなりに受講していったが、わからないことがどんどん増えてくる。
一週間もしないうちに挫折した。
高い買い物であるため一ヶ月おき位に再チャレンジするが挫折を繰り返すばかりであった。
転職をして忙しい日々を送る中で挫折した講座をみるもの嫌となった。
試験二ヶ月前になり、本格的にやってみるかと一念発起した。
理由は試験代金4500円を支払ったためである。
とりあえず電力と法規を受けてみようと思い勉強開始。
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使ったのは上記のシリーズ物を買い電力と法規を勉強した。
法規など覚える系についてはさほど問題ではなかった。
他の試験でも覚える系については8割方とれるまでになって受験するからだ。
しかし計算については積み重ねがものをいう。
二ヶ月の勉強では結果的にはどうにもならなかった。
理論の数学を理解していないと電力にしろ法規にしろ応用であるため難しい。
また上記参考書は覚える系の参考書であるため、計算については別の参考書がほしいところでもあった。
来年度の受験は考えている。
しかしまず電気について簡単に書かれたものを手にしながら数学を解く必要があると思った。
電気系の本で初心者から中級者へ上がろうとする人向けの本が見つからない。
理解しきれないまま公式と向き合うのはもう勘弁してほしい。
目に見えないためにどういった物理法則で動いているかがわからないと身につかない。
実際数学が得意な中学生でも取れる資格であるため、数学の比重が大きいことを身にしみて感じた。
来年に向けて数学の勉強をする必要があると思った。