指定ごみ袋について思う
コンビニで買物をしていると指定ごみ袋が棚に置かれていた。
市境になると2つや3つの市の指定ごみ袋をおいているところもあるらしい。
半透明であったり、黄色やピンクなどわかりやすく表示されている。
価格は普通のゴミ袋とは比較にならないほど高い。
建前としては高いゴミ袋代を設定することでごみ排出量の削減を行いつつ、ごみ処理コストも徴収するということだろう。
非常に市民をバカにしていると思う。
これは想像であるが、癒着と談合にまみれた制度だ。
指定ごみ袋を製造している会社は1社、もしくは2社となっている。
当然指定業者であり、それ以外の会社の参入はできない状態となっている。
業者は市からコンスタントに仕事をもらえてハッピーだ。
だから生産性やコスト性は度外視になる。
なぜなら指定なのだから何をしても価格転嫁可能だ。
表向きは袋のデザイン性や表示のためといえる。
実際は荒稼ぎをしているだけだ。
そもそもビニール袋を製造している業者はそれほど多くない。
当然指定業者になるにあたって談合があっただろう。
なぜなら狭い業界であるのだから皆顔見知りなのは当然である。
指定業者となれば市民から補填されるのだからいい。
指定業者から漏れたとしてもその企業の仕事の一部を肩代わりするなどやりようはいくらでもある。
行政にしてみれば指定ごみ袋を導入することで税収についても大幅にアップされる。
すでに市民税や消費税等を徴収している上に、指定ごみ袋代が追徴されているのだから当然である。
こういう話をすると大抵ごみ処理コストが出てくる。
しかしゴミを焼却処分すれば電気や温水ができる。
焼却場は電気や温水を売って儲けてもいる。
最終処分場等のコスト話も出てくる。
しかし本来市民税等の中から負担すべき話を市民に押し付けている。
行政は論点を変えているのだ。
指定ごみ袋を作る前に市民税を上げればはるかに低コストで賄うことができる。
指定ごみ袋をわざわざ制作する必要もないのだから。
指定ごみ袋を制作することで儲けたいやつがいると思われても当然だと思う。
癒着や談合があるのは当然だと思う。
そもそもゴミは燃やすのだから指定ごみ袋という存在自体が矛盾に満ちている。
あえていうがプラスティック等のゴミも大抵の自治体では発電するために燃やしている。
「燃やしているけど発電しているからリサイクルしてま~す」ということらしい。
実際は発電効率を良くするために可燃の特に生ゴミ等の分別は厳しくしている現状がある。
話がそれたが燃やすためのゴミ袋を制作し、高値で販売をして利益を上げるという行為自体道義上いかがなものかと思う。
しかも特定企業を使ってやるのは、独占禁止法を無視した行為だと思う。
コンビニ等ではビニール袋がついてくるし、多くの店では未だにビニール袋をつけている。
自然と貯まるビニール袋をゴミ袋として使用すればこれこそリサイクルとなる。
極端なことをいえばビニール袋でなくともいい。
紙袋やクリーニングに出した時についてくるビニールを縛って使ってもいい。
ようは袋になるものは何でもいいのだ。
もちろん耐久性はほしいところだが、収集車に投入されるまでの耐久性で十分だ。
またコストの大きなものにゴミ回収業者が挙げられる。
ゴミ回収業者も指定されている。
これは行政が地方の企業を存続させるための措置として行われている。
しかし多くは小さい業者で生産性が低い。
マンパワーを持たないし、小さい業者が集まれば当然それぞれに必要経費を払う必要が生じる。
生産性が低いのにコストは膨らんでいくのだ。
この21世紀のデジタル社会で、未だにゴミ収集場を運転手の感覚で回って回収するという非効率性の極みを行っている。
結構前に聞いた話で、ゴミ収集場を地図上にマッピングしていくと自動的に集配ルートを表示してくれるソフトがあると聞いた。
すでにJA等で配送するために導入されている。
たしかサイボウズだったと思う。
またゴミ収集車にセンサーをつければ各ゴミ収集場のゴミの量もデータ管理できる。
そうすれば大体どの程度回れば満杯になるかが自動的にわかる。
そういった情報が蓄積していけば収集コストの低減につながる。
またゴミの量が多い収集場が判明するため、啓蒙活動等を集中的に行うことが可能となる。
ゴミや産廃等にはやのつく怖い人達がたくさん関与しているというはなしがある。
与太話かもしれないがそんな話が出るくらい保守的な業界のひとつなんだろうと思う。
また多くの利権が絡み合っている。
改善する余地は非常に多いと思う。
まぁ自分のところは指定ごみ袋でないからいいけどね。