30歳過ぎて思うこと
転職をしてからはや4ヶ月になる。
忙しい毎日を過ごし、毎日覚えることだらけである。
とはいえ追われているわけではなく、定時に上がれるようになったことは極上である。
以前の仕事では18時過ぎに家にいることがまずなかったのですばらしい日々を送っていると思う。
給与は残業がなくなったので年収ベースでは下がった。
とはいえ時間給では上昇したと思う。
どちらがいいかというよりどちらを選ぶかという問題なので後悔は今のところはしていない。
月に3万円位下がると家計がだいぶ厳しい。
しかし毎日8時間寝れる生活と健康状態の回復ぶりに驚いている。
転職という一つの問題を解決し、当面の仕事におけるハードルはクリアできた。
しかし男として一つの限界を迎えているように感じる。
男としてではなく人生かもしれない。
よくわからないが一つの山の頂上に行ったような感覚である。
これは人生のいくつかある山場の一つを超えたことだと思う。
そして頂上にいたとして他にいくつもの山があることに驚いているような感覚でもある。
これからの方向性がどのようなものになるにせよ、一人で生きていくには厳しいことを肌身で感じるようになった。
自分の人生は何も残らない趣味を生涯やっていくということで転職した。
全ては時間がほしいためでもあるし、健康でなければやっていけないからだ。
とはいえ今後の人生の一つの到達点が見えた。
一人でいた場合の人生がこのまま続いていくことに対して思ったことがある。
それは絶対に飽きることだ。
このまま自分の殻にこもったまま人生を終えるのも平穏であることに重点を置けばいいと思う。
とはいえ何十年も平穏でいることは人生に飽きがくる。
誰かと付き合い、結婚し、子供を授かるという他者との関わりで自分の人生が別の到達点の道を示してくれると思う。
もちろん余計なものを背負い込むことでの負担は独身には想像できないものもある。
とはいえ負荷があっても見えていない景色をみてみたいという想いがある。
人生において他者との関わりは少なかった。
自分の趣味に没頭していたのもあるが、他者との関わりの仕方がよくわからないからだ。
多くの人と関わること自体自分にとってストレスでしかない。
また特段好きでもない上司等と酒を酌み交わすことも無意味な時間を過ごしているようで嫌だった。
大体が一回聞けばいい誰かの悪口や不満だからだ。
そういったことは相手に言わなければ解決しないことだから愚痴として吐き出すのも違う。
言えないから別の人に言うのだろうが、人生とはなんとつまらない事で悩んでいるんだろうと嫌になってしまう。
自分がそうなりたくないというのもある。
不満に思うくらいなら場所を変えるなり、変化をもたらす行動を起こしたほうがいいと思う。
この考え方は強い人間とかではなく、不快である現状が嫌だから逃げたいという感情の一つの現れでしかない。
変えられないなら我慢するほうがストレスが少なくていいかもしれない。
とはいえこれから管理職を目指したり、誰かと親密な関係を構築する以上避けては通れない道である。
興味のない雑学や芸能等のニュースをみても全く覚えない。
話す相手も普段はいないが、こういった話題は突然必要となる。
普段から備えていれば憂いもない。
とはいえこれは茨の道だ。
仕事のキャリア問題を解決したから順風満帆とはいかない。
結婚というもう一つのハードルを超える必要がある。
他者が絡むことは大体うまくいかない。
自分の及ぼす範囲の狭さにうんざりするとともにどうにもならないことに当分頭を抱えることになるだろう。