権力を持った人間が人間性も素晴らしいこととは別義である
#Me Tooで権力者に対するアンチテーゼが出ていた気がした。
売れないアイドルが枕営業している実態が暴露されて業界関係者が吊るされていた気がした。
権力者というのは政治家だけではなく会社の社長やその業界で名が売れている人など本来多岐にわたる。
権力者というのはその組織の中でその組織理論をうまく活用してのし上がった人物である。
その倫理観は上にいけばいくほどその組織倫理を優先する。
組織のために忠義をつくすことが求められるため、むしろ社会道徳や社会倫理と区別し対応することが多く求められる。
そしていつしか社会規範を喪失し組織規範のみを判断基準として行動するようになる。
東アジア全域にて多く思われているが、権力に従う人間は権力者を道徳的にも素晴らしい人物として考えようとする。
それは自己の能力欠如を隠すためでもあるかもしれない。
自分が無能であると思いたくない人ほど権力者は道徳的に素晴らしい人物でなければならない。
また権力者は社会に及ぼす影響が大きいため、道徳的価値観を有している人物が望まれるという背景もある。
しかしのし上がる人物がそんなお行儀が良かったら権力者にはなれないだろう。
権力者に必要なことは社会道徳を遵守することではない。
自身の行動によって社会に対してどの程度不利になるかを想像する力だと思う。
その人は権力者ではあるがあくまでも権力には影響する範囲がある。
範囲を逸脱すればただの人なのだ。