機動力(詭動力)の優位性
メモ書きです。
兵器や部隊、より大きな意味で軍団や軍事戦略、外交等によって求められるものが3つある。
攻撃力、防御力、機動力である。
特に兵器においては3つの要素のバランスが重要となる。
兵器では攻撃力が注目される。
それはわかりやすい数値であり強さの源であるためだ。
しかし本当に重要なのは機動力である。
これは兵器では機動性である。
攻撃力あっても戦場に展開できなければ無意味となる。
また防御力も大いに越したことはないが、的にされるようではどんな防御力も打倒されてしまう。
機動性は素早く有利な地点に展開することで攻撃力を増大させ、素早く交代することで防御力を増大させる。
より大きな部隊や軍団では詭動性が重視される。
これは部隊等を適切な場所へ展開したり、敵を牽制するために展開することを意味している。
すなわち詭動によって敵味方に対して影響を与える動きのことだ。
どんなに強力な攻撃力を備えていても影響を及ぼさない場所にいても意味はない。
これは防御力にもいえることである。
詭動性によって敵のPDCAループやDDOOループ?を混乱に陥れ指揮命令系統の機能不全を起こすことができる。
軍事に関わらず組織は明確な指揮命令系統の上に成り立っている。
詭動性はその脆弱な部分に素早く一撃を与えることで全体を麻痺させる力を持っている。
米軍のエアランドバトル等の概念は敵の指揮命令系統を破壊や麻痺させることを主眼に置かれている。
将来これはサイバー空間に拡張され、電子機器やコンピューターにリンクされた指揮命令系統の破壊や撹乱が想定される。
戦場は撃ち合いの前に決着がついてしまうこともあるかもしれない。