結婚産業のなにが問題?
結婚産業のなにが問題なのかとネットで少し調べたら下記内容のものが出てきた。
「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」という経済産業省が書いた報告書である。
結論から言うと現状政府の提言書に則り、CMSマークの導入とテレビ等のCM放映によるポジティブイメージの構築は図られている。
しかしライフデザインやライフコンサルティング的な機能を果たす横断的なサービス構築までには至っていない。
特に利用者が感じているマッチングの悪さや成婚率が10%とも言われている現状に対して既存のサービスでは適合できていないことがわかっているはずだ。
プロフィールに書かれている内容をみれば当然上を望むのは当然と考えられる。
恋愛結婚では相手の年収等のスペックよりも相手との共感性や相性等非言語的な要素が重要視される。
結婚産業を変えるには世界観の再構築から始める必要がある。
まず出会いだけを追求する以前に、将来への展望や結婚へのイメージを形作るところから始める必要がある。
それには自分自身がどのような存在であるかや自分の特徴を捉えることが必要となる。
親戚や上司等が負っていた紹介機能の復活と産業化である。
ライフパートナーとしてよりそうようなサービスを展開できれば、就職や結婚等言ってしまえば車の購入相談までできるような関係が構築できる企業は発展できる。
個の多様化が進んだ現代において一律なサービス提供は難しい。
また友人等の減少が多くの人で見られているからこそこういったサービスは花が開く。
友人が多くいればこんなサービス使う必要もないのだが、恵まれなかった人にもチャンスを与える意味でもできてほしいサービスだと思う。
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/281883/www.meti.go.jp/press/20060502001/20060502001.htmlwarp.ndl.go.jp
下記内容は「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」という経済産業省が書いた報告書である。
古い資料で平成16年であるが、委員には日本ブライダル事業振興協会やゼクシィといった名前も入っている。
少子高齢化対策としての婚活を推進する上で結婚産業の現状の問題と発展を促している報告書である。
内容は現状の未婚化・晩婚化の原因として5つ挙げられている。
- 出会いの機会の減少
- 結婚に対する意識の変化
- 結婚に対する価値観のミスマッチ
- 恋愛結婚の増加による親戚や上司による結婚相手を紹介する機能の低下
- 社会環境の変化に起因する未婚化・晩婚化の要因
また結婚相談業・サービス業・地方自治体の取り組みを紹介。
ブライダル産業の実態を俯瞰した。
そして結婚関連サービスの課題として3つ挙げられている。
- ニーズとサービス機能とのミスマッチ
「実態としては、その他にも多様なニーズがあることが明らかとなっており、求められているもののそのサービス機能が提供されていない実態がある」
- サービス品質の確保・管理
これは「標準的な品質の確保・管理の難しさ、消費者からのサービス品質の客観的判断の難しさ」と「結婚情報サービスに関しては、一般に前金制の課金モデルをとっているケースが多く、中途解約に当たっての消費者との間での事案が発生しやすい。」また契約・解約に関する相談が増加していることも報告されている。
- ネガティブイメージの浸透
「入会希望者が過剰な期待をしすぎることなどとともに、結婚を目的としない、いわゆる「出会系サイト」12と混同されるなどの課題もある。さらに、周囲に知られることが恥ずかしい等の一般的なイメージにも悩みを抱えている」
そして業界発展のために下記3つの提言がなされた。
- ①独身層の「ライフデザイン」に対する高いニーズに応える、幅広い事業者との連携(横展開)②単なるマッチングだけではなくて個人の機能を引き出すライフコンサルティング的な機能も提供するサービス内容の高度化(縦展開)加えて、③それぞれの取組を有機的に連携させ、融合的・複合的なサービスを提供すること」
- サービスの信頼性や質の確保のため認証制度の導入(2つめのリンクマル適マーク(CMSマーク))
- 新たな社会的機能を担うに相応しい産業としてのイメージの構築