首領への道で展開される抗争での死者数と手打ちについて
ニコニコで釣り動画としてあげられている『首領への道』でやくざ同士の抗争が繰り広げられるが、大抵1~2人後期のころでも10人程度殺されたところで手打ちとなる。
自分もそうであったが抗争となれば組員数百人いるのだから数十人での大乱闘を期待してしまう。
そうならない理由はジャレド・ダイアモンド著作『昨日までの世界』にかかれている。
この本は伝統的社会と現代社会の相違について書かれている本であり、やくざとは何の関係もない。
その中の章「小さな戦争についての短い話」にて戦闘での死者数の少なさは総人口での割合で換算すると
伝統的社会での戦争1000人程度で11人の死者=0.14%
第二次大戦の日米戦の沖縄戦では2億5000万人のうち26万4000人=0.1%となる。
このことを島田組対辰野会の抗争で表すと
島田組1500人
・桜井鉄太郎の負傷(死者0であるが大森と戸倉を殺した人が出頭すれば1)
辰野会100人程度
・若頭の桑島と護衛3人(一人で小さいリボルバーかつリロードなし!)
・桜井鉄太郎を狙った大森守とその兄貴分の戸倉
=6%
この数字は通常国家における戦闘員の総数が最大総人口5%までが限度だと考えられている。
そう考えると戦闘員が殲滅されたとみていい。
そのほかにも戦争でお金がかかるのは組員がお金を集めてくるが、戦争中はそれができなくなったり、出費が増大することがあげられる。
組員が資金調達兼戦闘員であるため全員戦闘に参加できないのである。
よって手打ちが成立するのは組員の総数が少ないため1.2人殺されたらその組織は戦闘不能になるためである。